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重心移動により、運動のパフォーマンスは大きく変化します。重心移動が正しく行われていなくても体は巧みにバランスを調整し、あたかも安定しているかの様に動作を継続します。気にしなければ日常において不自由を感じることは殆ど無いでしょう。
重心移動のズレはバランス(重心位置)の不正確さから生じます。この状態を続けているとどうなるのでしょう?

もくじ

  1. 重心位置はズレている?

  2. 重心がズレているとどうなる

  3. 正しい重心位置にするためには

  4. CAT-b.c.s.で自分の状態を見て正す

  5. “CAT-b.c.s.”の使い方

  6. まとめ

 

1. 重心位置はズレている?

重心の偏りは利き腕(脚)や癖、生活習慣などから生じ、筋力がアンバランスな状態です。ズレの大小はありますが前後左右どちらかにズレている状態が普通です。トップアスリートになるとこの僅かなズレも問題となります。
時々大きく曲がった姿勢でスクーターに乗っている人や、いつも頭が右に傾いている人など一度は目にされた方も多いと思います。最近ではスマートフォンによるストレートネックから姿勢が悪くなっている人が増えています。もしかしたらあなた自身も他人から見ると姿勢が悪い、頭が傾いていると見られているかも知れません。体の曲がりとなって表れていれば気付く(気付かされる)事もあるでしょうが、重心のズレは自身では気付きにくく、気付いても治しにくいものです(現在のアンバランスな状態で安定する様に脳が指示し巧みに平衡を保っており、ズレた今の状態があなた自身の正常位置として記憶しています。この様な状態を一般で言う正しい位置にしようとしても現状を変える努力が必要となり、独自で修正することが難しいのです)。
図-1は【CAT-b.c.s.】を使いスクワットを行った時の腰の傾きを観測した図です。左はパーソナルトレーナーが行った物で、右は普段特にスポーツトレーニングを行っていない人のデータです。インストラクターは左右にぶれる事の無い安定した軌跡を得ていますが、右側は右前方に偏り、軌道も安定していません。この方は普段はデスクワークが多く同じ姿勢で長時間仕事をする事もあるそうですが週末は積極的に運動を行っており、最近はなるべく車を使わず、徒歩・自転車で移動する様にしているが、重心のズレについては特に意識して行動してはいないとの事でした。

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2. 重心がズレているとどうなる?

例えば右手と左手。右利きの人は当然ですが右手をよく使います。すなわち右手の筋肉は緊張している状態が多くなり、左手は弛緩している状態が多くなります。本来左右同時に力を入れる様な動きでも弱い左を補う様に右が仕事をします。このため重心は右寄りにズレてきます。常に右の仕事量が多いため右肩が凝りやすくなり、酷くなると背骨の歪みや腰痛を招く恐れがあります。
足も同様に左右均等に動いていない人が多く、歩いていてもどちらかの足の上がりが悪い人や、歩幅に左右差がある人など様々です。骨盤の歪みや傾きを生じ腰痛の原因になる可能性があります。
サッカー、野球、バスケットボール、ゴルフ、ダンス、柔道、空手、スケートボード、自転車… あらゆるスポーツ競技において体重移動や切り返し動作は必要です。特に体重移動は基本動作となります。当然ながら重心が偏っているとスムーズな移行は難しくなり上達の障壁となったり、怪我の原因となる事もあります。

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3. 正しい重心位置にするためには

普段使っていない筋肉を使う様に意識してください。(日常生活では使わない筋肉という意味ではありません。)右利きの人は敢えて左手を使う様にするという意味です。カバンを持つ手を左右変えてみる。物を取るときに左手で取る。最初の一歩をいつもの逆から踏み出す(信号待ちの時や電車に乗る時など)。

体幹を鍛えましょう。体幹とは胴体(頭、手足を除いた部分)を言います。フィットネス・トレーニングで言われる体幹を鍛える部分は腹腔を囲む部分(骨が無い部分で横隔膜から骨盤底筋の間、分かりやすく言うと鳩尾から足の付け根の部分全般)を指す事が多い様です。姿勢を維持する筋肉群が集まっており、鍛える事で安定した姿勢を維持できる様になります。

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4. CAT-b.c.s.で自分の状態を見て正す

CAT-b.c.s.(Continuous Active Training – body control system -:継続的な能動的トレーニング)は”バランスの良い”から連想する”猫”をイメージとしてネーミングしました。

動作の起点となる部分(関節付近など)や体の中心線上に傾きを測定する薄く小型で軽量のセンサー(CW8001M)を取り付け動作を行う事でその部分の動きを測定し、スマートフォン上に軌跡を表示します。気付かない動きの偏りを可視化できるため自分自身の状態を把握しやすくなります。その結果に応じ、フィードバックを行うための補助装置(CW8101F)を動きの良く無い箇所にに設置する事でその部分の可動域を広げ無意識に重心が正常な位置に来る様に誘導します。一般に人は触覚・聴覚の刺激により意識の向いた方向に傾く習性がありリハビリテーションでも用いられるテクニックの1つです。CW8101Fはその刺激を提供します。EMS装置が電流による強制的な筋肉の動作を誘導させるのと異なり、刺激による脳を経由した反応を利用し正しいバランス状態を維持しながら運動・動作を行える様に支援します。特別な場所や高価な装置を必要とせず、独自でセットアップから実施までが可能であり、測定データをクラウドを介してスポーツトレーナーやインストラクターなどと共有すればWeb上でのワークアウト、整体の指導などにおいても的確な指導と対策が可能なツールとなります。

図-2は【CAT-b.c.s.】を用い測定した図-1の結果からフィードバックをかけて再測定したものです。右寄りの軌跡が改善され中央寄りで動作できていることが確認できます。軌道はまだバラツキがありますが、この状態でワークアウトを行っていけばこのバラツキもすぐに改善されて行くでしょう。

普段から運動を心がけていても重心が偏った状態のまま運動する場合と正しい位置で行う場合を想像してみてください。

 

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5. まとめ

正しい重心位置を得るためには、
・体幹を鍛えること
・日常生活で左右均等に使う様に心がける
ですが簡単なことではありません。体幹トレーニングは簡単そうに紹介されている物をよく見ますが何をするかは簡単でもそれをする事は楽なことではありません。特に重心がズレている状態で行うトレーニングは疲労度も高くなり継続することはそれなりにハードルが高いものです。日常生活でも普段と違うことを継続できる人はそう多くはいないと思われます。
トレーニングの結果正しい重心位置を得られるよりも、先に正しい重心位置を取って行うトレーニングは効率もよく継続もしやすいのでは無いでしょうか?利き腕と逆を意識するよりも自然とバランスが取れる様に体を動かせた方が簡単では無いでしょうか?
様々なアプローチがある中でCAT-b.c.s.もそれらの1つとして有効なシステムです。

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